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【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.44『インターバルからの逆算 ~その2~』

【vol.44】インターバルからの逆算 ~その2~

(テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

こんにちは、大沼です。

 

前回に引き続き、『インターバルからの逆算~その2~』と言う事で、やっていきましょう。

 

今回は、残りの譜例3と、譜例に出てきていた謎の分数コードの解説です。

 

最近、過去に覚えた知識が再び出てくるようになりましたね。
復習と実用の両方の面から、もう一度確認していきましょう。

 

ギターを弾く上でしょっちゅう使うものは、この講座では、実は講座の前半の方で勉強していたりします。

 

その時は覚える事に意識を割いてきましたが、これからは使い方の事例が増えてきます。

 

改めて、じっくりと学んで、自分のプレイに活かしていきましょう。

 

ではまずは、前回載せた譜例3の、コード進行のインターバルを、key=C時のダイアトニックコードに当てはめる所からです。

譜例3

教科書44-1

 

key=C時のダイアトニックコードはこうなっていましたね。

Ⅰ、C     (CM7)
Ⅱ、Dm    (Dm7)
Ⅲ、Em    (Em7)
Ⅳ、F     (FM7)
Ⅴ、G               (G7)
Ⅵ、Am            (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)     (Bm7(♭5))

前回と同じく、これらを譜例のインターバルに当てはめるだけですね。

 

一部、分数コード(≒オンコード)がありますが、その部分には、スケールで見た場合の、インターバルに対応する音名をそのまま入れます。

 

と、言うことで、譜例にコードを当てるとこの様になります。

譜例3、key=C時

教科書44-2

 

さて、通常のⅠとⅣは、そのままそれぞれのコードが入りますね。

 

問題の♭Ⅶ/Ⅰですが、これは、

CメジャースケールのM7thであるB音を半音下げて、B♭音に、
そしてそのB♭のコードに、ベース音としてⅠのC音を加える、

と言う解釈になります。

 

ここは、よくわからなければ、vol.14で解説した、分数コード(とオンコード)の表記の意味を復習してください。

 

さて、CとFのコードについては、key=Cのトニックとサブドミナントのコードなので、特に目新しいものではありませんね。

 

なので、B♭/Cと言うコードについて、これは一体どういうものなのか?
考えてみましょうか。

 

まず、B♭/Cと言うコードを、指板上で押さえるとしたら、どの様になるでしょう?

 

このコードネームだけを見て、コードフォームを導き出せたのなら、vol.14での解説をちゃんと理解している、と言えますね。

 

少し考えてみてください。フォームは次のページに載せますので。

 

 

さて、どうでしょうか?

 

代表的なフォームは以下の様なものがありますが、B♭/Cという構造になっていれば、別の押さえ方でも構いませんので。

B♭/C、代表的なコードフォーム(2種)

教科書44-3

 

この手の、元のコードの2度上の音をルートに持ってくるタイプのコードフォームは、基本的には上の2種類です。

 

ボイシングは、考えようと思えば、他にも色々と考えられますが、実用レベルでは、この2つで十分だったりします。
(※トライアドとルート音を忠実に鳴らすフォームの場合)

 

押さえ方としては、左のコードは2~4弦を薬指でセーハ、ルートの5弦を中指、右のコードは、2弦が人差し指、3弦が中指、4弦が小指、ルートの6弦が薬指です。

 

コードの意味としては、この2つのセーハ系のフォーム(トライアド)から、ベース音を、青丸の長2度上に持ってきた状態になりますね。

教科書44-4

この様にフォームを見ると、構成が分かりやすいでしょう。

 

次に、このコードの意味なんですが、ルート音側から見た、セブンスサスフォー(もしくはナインスサスフォー)的なコードになります。

要するにB♭/Cというコードは、C7sus4(もしくはC9sus4)に近い意味なのです。

 

これはルート音から、構成音(B♭のトライアド)のインターバルを数えてみるとわかります。

教科書44-5

セブンスサスフォーに類似したコードと言うことなので、例えば、key=Cの楽曲で、Gsus4→G→C(もしくはG7sus4→G7→C)のような進行があった時、
アレンジとして、F/G→G→Cのような進行にしても、意味としては同じ様なものになりますね。
(※試しに弾いてみてください、近しい響きが得られるはずです)

 

譜例3の中では、Fコードに対するドミナント7th(Ⅴ7)系のコードとして、と言うよりは、Ⅰのコードのアレンジとして、Ⅰ7に近い感覚で使っているものと思われます。

 

あと、このセブンスサスフォー系のコードは、keyを無視してどこに行っても、なぜかコード進行が不自然になりにくいので、転調のパーツとしても使えたりします。

 

試しに、B♭/Cを押さえたフォームのまま、メチャクチャにフレットをずらしてみてください。

 

どこに動かしても、調性的にフワフワしてはいますが、あまり不自然な感じはしないと思います。

 

こういった、融通の利く便利なコードなので、覚えておいてくださいね。

 

このようなコードが出てくるジャンルとしては、職業作曲家やアレンジャーが関わっている様なポップスやロック、AOR、もしくはジャズ、フュージョンなど、ちゃんとした音楽的知識のある人達が関わっているものに多い感じがします。
(※もちろんその他のジャンルでも出てくる時はありますが)

 

今後、こういったコードを見かけたら、分析してみてください。

 

さて、ここ2回に渡って、インターバルからコードを当てはめてみる、と言うことをやってきました。

 

前回も少しお話しましたが、実はこのコード進行は、とある有名な楽曲の進行です。

 

その曲は何かというと、こちらです。

Doobie Brothers  –  Listen To The Music

youtubeリンク

(※リンク先が削除されている場合は、曲名で検索してみて下さい)

 

コード進行を弾いただけでも、原曲を知っている人にはわかったかもしれませんね。

 

このテキストでは、key=Cにして解説していましたが、これをkey=Eに設定して、各譜例のコード進行を当てはめてみると、Listen To The Musicのコード進行になります。

 

イントロのギターフレーズは、vol.12でやったジミヘンのプレイを思い出して聴きとってみると、構造がわかってくるでしょう。

 

ここ2回の講座のまとめとして、 Listen To The Musicをコピーしてみると、良い腕試しになりますので、是非チャレンジしてみてくださいね。

 

では、今回は以上になります。

 

ありがとうございました。

大沼

 

(テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

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