【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.43『インターバルからの逆算 ~その1~』

2019年8月7日

 

【vol.43】インターバルからの逆算 ~その1~

(テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

こんにちは、大沼です。

 

ここ最近、ダイアトニックコードのそれぞれの役割や、
コード進行の鉄板の形(終止形、ケーデンス)、サークル・オブ・フィフスなど、
楽曲のコード進行に関する知識を学んできましたね。

 

今回は、それらの知識を実戦形式で使う訓練をしてみましょう。

 

何をやるのかと言うと、タイトルにもある通り、
“インターバルからの逆算”です。

 

要するに、楽曲のコード進行の度数(インターバル)がわかっている場合、
そこに、とあるkeyを設定すると、そのコード進行は実際にはどうなるのか?
ということを導き出す訓練ですね。

 

このスキルは特に、自分のオリジナル曲を作る時や、
何か曲を弾いたり歌ったりしていて、今のkeyが合わない時、
移調する(keyをずらす)時などに使えるものです。

 

まあ、実際の所、全てのスキルと知識は大本で繋がっているので、
何をするときにも使えるんですが。

 

この講座をずっと受けているあなたならば、
今回の内容をやってみれば、感覚が掴めると思います。

 

では、始めていきましょう。

 

今回分析するコード進行は3つになります。

さっそく見ていきましょうか。

 

譜例1

教科書43-1

譜例2

教科書43-2

譜例3

教科書43-3

これらの8小節×3パターン、計24小節を分析していきます。

 

インターバルを見てみると、ダイアトニックコードに含まれていないものもありますが、
そういった場合は、インターバルのローマ数字に、忠実に音を合わせればOKです。
(※その辺りは後で解説します)

 

で、設定するkeyなのですが、まずはお馴染みのkey=Cでいきますか。

 

この、keyが決まった時点で、上の譜面を見ながらある程度弾ける人もいるかも知れませんが、
そうではない場合、以下のような順番で作業してみましょう。

1、そのkeyの基準となるダイアトニックスケールを導き出す。

2、keyと、そのkeyの基準となるスケールから導きだされる、ダイアトニックコードを把握する。

3、ダイアトニックスケールの構成音と、ダイアトニックコードをインターバル的に見た場合、
どれが何度のものになるのかを把握する。

4、上の譜面のインターバルに当てはめる

と、こういう順番です。

 

コードを当てはめたら、普通に譜面の通りに弾いてみます。

この時、弾き方は何でも良くて、適当なコードストロークで十分です。

 

この訓練そのものは、テクニックを鍛える為のものではなく、
これまで覚えた知識と、実際のギタープレイの擦り合わせで、
後は、それらを耳で確認するのが目的ですね。

 

なので、スムーズに弾ける様になるのは後回しで良いので、

・今、鳴らしているコードが、keyに対して何度に当たるダイアトニックコードなのか?

・そして、そのコード進行の響きはどんな感じなのか?

これらを意識して、取り組んでみてください。

 

では、次のページから解説に入っていきますが、まずは力試し、ということで、
自力でやってみましょう。

 

 

 

さて、どんな感じでしょうか?順を追って見ていきましょう。

 

まず、key=C時の基準スケールはCメジャースケールで、
構成音はC、D、E、F、G、A、Bの7音、それをインターバル的に見るとこうでしたね。

Ⅰ、C
Ⅱ、D
Ⅲ、E
Ⅳ、F
Ⅴ、G
Ⅵ、A
Ⅶ、B

 

そして、Cメジャースケールの構成音から導きだされる
ダイアトニックコードは以下ですね。

Ⅰ、C        (CM7)
Ⅱ、Dm      (Dm7)
Ⅲ、Em      (Em7)
Ⅳ、F        (FM7)
Ⅴ、G             (G7)
Ⅵ、Am          (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

 

と、ここまでの、ダイアトニックスケールとダイアトニックコードの
両者を導き出したところで準備が完了します。

 

そうしたら、譜面に書いてあるローマ数字のインターバルに、
各コードを合わせていきます。

 

譜例1からいきましょう。まず最初の3小節はⅠ(1度)のコードですね。

key=C時のⅠのコードは「C」なので、3小節Cコードが続く事になります。

 

4小節目はⅥm(シックスマイナー)のコードなので、
6度に対応するコード「Am」がきますね。

 

次の5~8小節目の進行は、

Ⅴ→Ⅳ→Ⅳsus4 →Ⅰ

となっており、これをkey=Cのダイアトニックコードに当てはめると、

G→F→Fsus4→C

という進行になります。

 

Fsus4は、純粋なコードの構造的にはダイアトニックコードから外れますが、
今は、とりあえず気にしなくて良いです。

 

ここまでをまとめると、譜例1はkey=Cの場合、このような進行になりますね。

譜例1、key=Cの場合

教科書43-4

 

続いて譜例2にいきましょう。譜例2は合計3つのコードが出てきます。

 

・1~4小節目のインターバルは、Ⅵm→Ⅳ→Ⅵm→Ⅳ

・5~8小節目のインターバルは、Ⅵm→Ⅳ→Ⅱ7→Ⅳ

なので、これにkey=Cのダイアトニックコードを当てはめると、

Am→F→Am→F
Am→F→D7→F

と、このような進行になりますね。

 

譜例2、key=Cの場合

教科書43-5

 

これも、D7が、key=Cの純粋なダイアトニックコードからは外れますが、
良くあるアレンジの一種なので、今は気にしなくてOKです。

 

と、このような感じで、インターバルから見て、
keyに対応したダイアトニックコードを当てはめていきます。

 

長くなってきたので、今回はここまでにしておきましょう。

 

この様な、keyに対するインターバルとダイアトニックコードの、
お互いの関係性を見ることが出来るようになると、楽曲の分析が凄まじく速くなります。

 

進行全体の把握から、耳コピ、転調、移調、と様々なスキルの基礎になるので、
じっくりとやっていきましょう。

 

特に最初は、インターバルの数字とコードを照らし合わせるのが難しかったり、
ローマ数字が見にくい(と言うかパッと見で判別しにくい)と思いますので、
徐々に目を慣らしていく感じで取り組んでください。

 

最後に、実は、今回例に挙げているコード進行のインターバルは、
とある曲が元ネタだったりします。

 

解説をしやすくする為に、原曲とは違い、このテキストではkey=Cに変えていますが、
その曲を知っている場合は、コードを弾いていたら何の曲かわかるかも知れません。

 

その辺りを含め、譜例3と共に、次回、解説していきたいと思います。

 

ありがとうございました。

大沼

 

(テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

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