【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.42『とある“使える図”について (サークル・オブ・フィフスの基本)』

2019年8月4日

【vol.42】とある“使える図”について (サークル・オブ・フィフスの基本)

(人生で一番最初に読むギターと音楽の教科書】
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こんにちは、大沼です。

 

今回は、“使える図”と言うことで、音楽理論を考えたり、
楽曲の分析をする時に便利な、とある図を紹介します。

 

すでに知っている人もいるかと思いますが、
その図とは『サークル・オブ・フィフス(circle of 5th)』と言うものです。

 

日本語では『五度圏(ごどけん)』などと呼ばれますね。

 

他には「サークル~」ではなく「サイクル・オブ・フィフス」と
言われる事もあるんですが、呼び方はどれでも構いません。

 

どこの誰が考えたものなのかはわかりませんが、
知っていると超便利な図ですので、
この機会に、使い方を覚えてしまいましょう。

 

では、早速ですがその図を見てみましょう。こんな感じのものです。

vol42-1

グーグルなどで検索すると、色々なタイプの画像が大量に出てきますが、
どれも概要は同じです。

 

そしてさっそくですが、このテキストでも、グーグルからひっぱって来た画像を
印刷するのでも、紙に書き写したものでも良いので、
どうにかして手元において置きましょう。

(※他者の作ったものには著作権が発生するので、取り扱いには気を付けましょう)

 

そらで理論がわかるようになるまでは、常にこの図を見ながら考えていた方が、
理解、分析のスピードが桁違いに速いです。(※僕も昔は常に見てました)

 

さて、サークル・オブ・フィフス(以下、SoFと略します)の名の通り、
時計回りに見ると、音名が5度(P5th)ずつ進んでいますね。

vol42-2

音名だけでは5度の間隔がイメージしにくい場合は、ギターの指板上でこのように見てみましょう。

vol42-3

C音から見て5度はG音、G音から見て5度はD音、D音から見て5度はA音・・・、と、
ループしています。

 

vol.33で覚えた、このインターバルの位置関係を思い出してください。

vol42-4

5弦に基準音を見る時は、真上の6弦にP5thが、
6弦に基準音を見るときは、2フレット先の5弦にP5thがありますね。
(※これはパワーコードを思い出してもらえればわかりやすいでしょう)

 

これらの各音の関係性を見やすく纏めてあるのがSoFの図です。

 

なのでまず第一のポイントは、

・SoFは時計回り(右回り)に進むと、5度(P5th)ずつ音が進行している

と言うことですね。

 

次に、反時計周り(左回り)の方向に見てみましょう。
C音を基準に見るとしたら、左隣はF音ですね。

 

このC音を1度として見るならば、F音は4度(P4h)にあたります。

 

と、言うことで、第二のポイントは、

・SoFを反時計回り(左回り)に進むと、4度(P4th)ずつ音が進行している

に、なります。

vol42-5

この4度の関係も、指板上で確認しておきましょう。

vol42-6

 

5度の時と同じように、SoFの音名と指板上の音名がリンクしているはずです。

 

さて、右回りが5度進行、左回りが4度進行と、SoFの図ではこれが基本なんですが、
他にも色々な見方が出来たりします。

 

まず、ここつい最近で学んだ、終止形のSD→D→Tの進行がありますね?

 

その進行はメジャーキーの主要和音では、Ⅳ→Ⅴ→Ⅰの進行でした。

 

Cキーの場合はF→G→C(FM7→G7→CM7)ですね。

 

インターバルの数字で考えると、実際のコード進行を導くのに時間が掛かりそうですが、
SoFの図を見ると、これが一目でわかったりします。

 

例えば今回の例で言うと、C音を1度(ⅠM7)として見た時、左隣のFが4度(ⅣM7)、
右隣のGが5度(Ⅴ7)とそれぞれのダイアトニックコードのルート音を表しています。

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今はC音を基準に見ていますが、この位置関係は、
どの音を基準に見ても同じ様になっています。

 

例えば、A音を基準に見るならば、左隣のD音が4度、
右隣のE音が5度になります。

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他にも、一番下のF♯を1度とするならば、B音が4度、C♯音が5度です。

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円状の図で「右隣、左隣」と説明すると、少しわかりにくいかも知れませんが、
要するに基準に見たい音名を、一番上(今C音がある位置)に、
ぐるっと持ってきてしまえば良い、と言うことです。

 

例えばF♯を基準にしたいなら、この図を逆さに見たら良いわけですね。

 

こんな感じで。

vol42-10

とまあ、文字ごと反転させると非常に見にくいですが、概要としてはこう言う事です。

 

この様に、

Ⅳ→Ⅴ→Ⅰに対応する、ダイアトニックコードのルート音も
パッと見ることが出来る、

と。

 

最後にもう1つ、ダイアトニックコードの重要な終止形に、
Ⅱ→Ⅴ→Ⅰというものがありましたね。

 

これもSoFの図では、一目で見ることが出来たりします。

 

例えば、いつもの様にCキーで説明すると、
Ⅱ→Ⅴ→ⅠはDm→G→C(Dm7→G7→CM7)となりますね。

 

これを図の上では、この位置関係で見ることが出来るのです。

vol42-11

このように、ダイアトニックの各インターバルの
コードに対応するルートが一目でわかります。

 

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰについては、もう1つ例を挙げてみましょうか。

 

例えばA♭キーのⅡ→Ⅴ→Ⅰだとしたら、
このように見ることが出来ますね。

vol42-12

とまあ、こんな感じです。

 

この辺り、まだ理論になれていない内は、重宝するでしょう。

 

と、言う事で、今回は以上になります。

 

実はSoFの図には、他にも使い道が色々あるのですが、
それはその時が来たら再度解説していきますので。

 

今回学んだことは、

・時計回り(右回り)が5度の間隔

・反時計回り(左回り)が4度の間隔

・重要な終止形である、Ⅳ→Ⅴ→ⅠとⅡ→Ⅴ→Ⅰの見方

この3つでしたね。

 

SoFの図を見ながら、今まで弾いてきた曲、これから弾く曲を分析してみると、
きっと良い助けになるでしょう。

 

では、また次回。

ありがとうございました。

大沼

 

 

※Top image by Billy Frank Alexander →facebook