【ギタリスト超初心者講座~第8回~】指板上での横移動をスムーズにする為のトレーニング
【ギタリスト超初心者講座~第8回~】指板上での横移動をスムーズにする為のトレーニング
※この記事は、
『完全初心者から、ギター演奏に必須のテクニックをスムーズに鍛えていく』
をテーマに、数年前に作った【ギター超初心者講座】のまとめです。
講座のPDFテキストは、以下のリンクからダウンロードして下さい。
http://www.shunonuma.com/report/syo8.pdf
では第8回、やっていきましょう。
今回は”指板を横に動くフレーズ”です。
まず、基本として、クロマチックスケールの練習で行ったような、1フレットずつ、左右に移動する練習があります。
譜例1、上昇
譜例2、下降
1フレットずつ、人差し指~小指の各指を対応させて弾きます。
これまでと同じように、メトロノームを使って無理なく弾けるテンポから練習しましょう。
横移動の時の演奏上のポイントは、左手全体をスッと、必要な距離の分移動させる、と言うことです。
特に重要なのは、親指の位置になります。
表(指板上)に出している4本の指と、裏に添えている親指の位置関係が、ポジションを動いても変わらないように左手全体を移動させます。(動画で動きをよく確認してください)
もちろんフレーズによっては、親指をあまり動かさない事もあるのですが、今回のトレーニングでは、左手全体を移動させることになります。
次に、メカニカルに1フレットずつ動いていたのとは違う、スケール(音階)を使ったトレーニングをしてみましょう。
使うスケールは、C メジャースケール、要するに”ドレミファソラシ(ド)”ですね。
この7音だけを使って、横移動のフレーズを練習します。
スケールの種類などは、今の時点では気にしなくてもいいです。
場所と音名だけ覚えて、練習に入ってください。
指板上で見ると、ここの音を使います。
アルファベットの音名はそれぞれ、”C=ドD=レE=ミF=ファG=ソA=ラB=シ”と対応しています。
このC メジャースケールを使って、以下の譜例にチャレンジしてみましょう。
譜例3、C メジャースケール横移動
この8小節のパターンを何度か繰り返してみましょう。
基本的な指使いは3つのパターンがあり、それぞれこの様に指を対応させます。
5フレット間にまたがるパターン
4フレット間にまたがるパターン1
4フレット間にまたがるパターン2
基本的にはこの指使いを守って弾きます。
この譜例でのポジション移動(横に動く)の時のポイントは、”人差し指を基点にするような感覚で、スッと動かすこと”です。
人差し指(と同時に裏の親指)が先に目的の位置に移動した後、残りの指がついてくるような感じです。
厳密には、ポジションを動かした時点で、次のポジションのフレット間隔に合わせる感じで、他の指もすでに開いて準備しておくのですが。
この辺りは動画を参考にしてください。
アコギの場合、12フレット近辺になるとボディが邪魔になり、弾きづらいかもしれませんが、その時は弾ける範囲にフレーズを縮めて練習しましょう。
さて、人差し指基点のフレーズを弾いてみたところで、最後に、小指基点のフレーズを練習してみましょう。
小指基点とは、要するに、横に動く時、小指をベースにしながら動く、ということですね。
使うスケールも先ほどと同じC メジャースケールで行きましょう。譜例は以下になります。
譜例4、C メジャースケール横移動
どちらかといえば、人差し指基点よりも小指基点の方が、難しく感じるかも知れません。
ポジション移動時のポイントは、人差し指の時と同じで、小指が先に動いて、後から他の指がついてくるような感じです。
人差し指よりも力が弱くなるので、手を移動させた時にバランスが崩れやすくなりがちです。
その辺りに気をつけながら、じっくり練習して、ポジション移動の感覚を身につけていきましょう。
では今回の”指板上で横にパッと動く”トレーニングは以上になります。
ありがとうございました。
大沼
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