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【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.32『なにはともあれインターバル』

※この講座(vol.32)のPDFファイル版です。プリントアウトするなどして活用してください。

↓↓

http://www.shunonuma.com/report2/vol.32romaint2.pdf

 

【vol.32】何はともあれインターバル

(【人生で一番最初に読むギターと音楽の教科書】
テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

こんにちは、大沼です。

 

今回の内容ですが、やること自体は前回と同じ。

『コード進行をダイアトニックコードのインターバルで捉えること』

これです。

 

結局、これが何で重要なのかと言うと、

『楽曲全体の把握』

に繋がるからなんですね。

 

もし、僕らがこの講座で学んでいるようなことを知らない人がいたとして、
その人が曲を覚える時は、コード進行やフレーズをバラバラの状態のまま、
単純に頭から丸暗記しているような状態になります。

 

でも、そうではなくて、インターバル的な見方が出来ると、

・keyとコード進行の関係性(そのコードの楽曲の中での役割)

・メロディーやフレーズとコードの関係性(なぜそこでそのフレーズが弾けるのか、など)

・楽曲全体という大きな視点から見た、曲の展開や流れ

・特殊なアレンジがされているところ(もしくは作曲なら使うべきところ)

・作曲者の意図

などなど、もっと深いレベルでの把握が可能になり、
結果、曲を覚えるのも、フレーズをコピーするのも速くなるのです。

 

それらの能力を身に着ける基礎となるのが、

『コードをインターバルで捉えられる様になること』

なんですね。

 

これは楽曲の重要な要素の1つである、keyとコードの関係性の話でもあるので、
ローマ数字でのコードの表記(というか番号でのコードの把握の仕方)に慣れていきましょう。

 

アドリブで何を弾いたら良いのかわからない、
アドリブの際のフレーズがパッとしない、というのも、
この辺の知識不足が原因の1つだったりします。

 

まずは足元から固めていきましょう。

 

では前回に引き続き、key=Cでやっていきます。

 

Cキーのダイアトニックコードの一覧表はこちら。

Ⅰ、C       (CM7)
Ⅱ、Dm     (Dm7)
Ⅲ、Em     (Em7)
Ⅳ、F       (FM7)
Ⅴ、G            (G7)
Ⅵ、Am         (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

 

Cキーの曲があったら、それぞれのコードを、アルファベットの音名と
ローマ数字のインターバルの両方で見れるようになるのが目標です。

 

ローマ数字の読み方は、一般的には英語の数字と同じ様に読みます。
なのでこんな感じですね。

 

Ⅰ        (ⅠM7) →ワン・メジャー(ワン・メジャー・セブンス)
Ⅱm     (Ⅱm7) →ツー・マイナー(ツー・マイナー・セブンス)
Ⅲm     (Ⅲm7) →スリー・マイナー(スリー・マイナー・セブンス)
Ⅳ       (ⅣM7) →フォー・メジャー(フォー・メジャー・セブンス)
Ⅴ           (Ⅴ7)  →ファイブ・メジャー(ファイブ・メジャー・セブンス)
Ⅵm         (Ⅵm7) →シックス・マイナー(シックス・マイナー・セブンス)
Ⅶm(♭5)   (Ⅶm7(♭5)) →セブン・マイナー・♭ファイブ
(セブン・マイナー・セブンス・♭ファイブ)

 

見ての通りそのまんまですね。

 

これらを踏まえた上で、例えば、『Cキーでの、スリーマイナーにあたるコードは何?』
と言う様な事を聞かれたならば、『Em(もしくはEm7)』と、答えられればOKです。

 

逆に、『G7をⅤ7とするならば、その曲のkeyは何?』と聞かれたら、
『その曲はCキー』というような感じで、ダイアトニックコードのインターバルと
keyの関係性を、どちらから見ても把握できるようになりましょう。

(※G7がⅤ7になるキーはCmキーである可能性もありますが、
マイナーキーについてはまだ解説していないので割愛します)

 

当然、いきなり各知識を結び付けるのは無理だと思うので、
普段からそういったことを確認するようにして、徐々に慣れていってください。

 

もう1つ、ついでに覚えておいて欲しいのが、以前も少しお話ししましたが、
日本語でのインターバルの呼び名です。

 

日本語ではインターバルを『度(ど)』と表現します。

 

1度(いちど)、2度(にど)、3度(さんど)・・・・、と言った感じですね。

 

英語で1stなら日本語では1度。これもそのままですね。

 

音楽理論の会話(や文章)などでは、英語読みだったり日本語読みだったり、
もしくは両方が使われていたりするので、こちらも覚えておいた方が便利です。

 

先ほどのような例で言うと、
『Cキーでの、6度(ろくど)マイナーにあたるコードは何?』と言う様な事を聞かれたならば、
『Am(もしくはAm7)』と、答えられればOKです。

 

インターバルの日本語読みには、英語でのM(メジャーや)m(マイナー)の様に、
他にも『長』や『短』などの要素がいくつかありますが、その辺りは今後やっていきますので。

 

これも基本的に、今まで英語で覚えていたものを日本語に直すだけなので、
大したことはありません。

(※興味のある人は、wiki等で『音程』というキーワードで検索すると詳しい解説が出てきます。)

 

さて、では、前置きはこの位にして、これまで例題としてやってきた
let it beのコード進行をもう一度見てみましょう。

 

その進行は、Aメロ部が、

|C G|Am F|C G|F C|×2

サビが、

|Am G|F C|C G|F C|

となっていて、基本的にはこの2パターンです。
(※間奏部は少しだけ違ってB♭のコードが一瞬でてきますが)

 

これらの進行を、インターバル的に見るとこうですね。

Aメロ
|Ⅰ Ⅴ|Ⅵm Ⅳ|Ⅰ Ⅴ|Ⅳ Ⅰ|

サビ
|Ⅵm Ⅴ|Ⅳ Ⅰ|Ⅰ Ⅴ|Ⅳ Ⅰ|

 

このlet it beの進行を覚える時、音楽の知識がない場合は、
「C、G、Am、F~」と、頭からコードを1つずつ覚える事になるでしょう。

 

しかし、これまで学んできた様な知識がある場合は、インターバル的に、

『曲のkeyはCで、コードチェンジは2拍ずつ、
Aメロは、1、5、6(m)、4、1、5、4、1の進行』
(※↑数字はローマ数字のインターバルに対応)

というような、別の見方も出来るわけです。

 

この『インターバルでのコード進行の把握(数字での把握)』は、最初は難しいのですが、
慣れてくると、一瞬で大きな範囲の進行を確認できるようなります。

 

実際のところ、ある程度、コード進行はパターン化出来るのですが、
その理由として、7つのダイアトニックコードそれぞれに役割があり、
『このコードを鳴らすと、次はこのコードに進みたくなる』と言う性質(傾向)がある
からなんですね。

 

具体的にどのコードにどんな性質があるのかは、今後やっていきますが、
上級者が曲を把握するスピードが速い理由として、
「コード一つ一つの性質を理解しているから」というものがあります。

 

これを別の言い方で表現するならば、

『このコードが出てきたら、次はこのコードに進むだろう』という予測が立つ

とも言えます。

 

例えば、有名なコード進行に「ツー・ファイブ・ワン」というものがありますね。

 

これは要するに、メジャーキーで言うならば、「Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7」という進行なんですが、
「Ⅱm7→Ⅴ7」とコードが進行すると、もう次は人間の音感的に、
Ⅰ(1度)のコードに進みたくなるんですね。

 

上級者は、「Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7」の進行は、聴いただけで「ツーファイブワン」であることが
わかりますし、例えば「Ⅱm7→Ⅴ7」までコードが進行したら、次はⅠのコードか、
もしくはⅠの代わりに使えるコードが来るだろう、という予測が出来るのです。

 

『ツー(Ⅱ)のコードが来て、ファイブ(Ⅴ)のコードが来たら、次のコードは、
「本命はこのコード、次点でこのコード、もしかしたら大穴でこのコード」』のような感じで。

 

繰り返しになりますがこのくらいのレベルになるには、
一定以上の知識と訓練が必要になってくるので、今は出来なくても構いません。

 

具体的にはこの講座全体でやる内容の60~80%くらいの知識があれば、
練習しだいでは聴いてわかるようになっているでしょう。

 

では、ちょっと話が逸れてしまいましたが、
今回は以上になりますので、まとめに入りましょう。

 

まず1つ目は、ローマ数字でのコードの呼び方に慣れること。

 

これですね。

Ⅰ        (ⅠM7) →ワン・メジャー(ワン・メジャー・セブンス)
Ⅱm     (Ⅱm7) →ツー・マイナー(ツー・マイナー・セブンス)
Ⅲm     (Ⅲm7) →スリー・マイナー(スリー・マイナー・セブンス)
Ⅳ       (ⅣM7) →フォー・メジャー(フォー・メジャー・セブンス)
Ⅴ           (Ⅴ7)  →ファイブ・メジャー(ファイブ・メジャー・セブンス)
Ⅵm         (Ⅵm7) →シックス・マイナー(シックス・マイナー・セブンス)
Ⅶm(♭5)   (Ⅶm7(♭5)) →セブン・マイナー・♭ファイブ
(セブン・マイナー・セブンス・♭ファイブ)

 

次に、

『keyから見た各ダイアトニックコードのインターバル(数字)と種類(メジャーやマイナーなど)を
覚える事』

と、逆に、

『あるコード群の構成から見たkeyの判別』

の両方を出来るようになること。

 

この2つが今回の内容ですが、別にすぐに出来るようになれ、
というわけではないので、日々、色々な曲でチャレンジしていってください。

 

通常の楽曲は、その曲のkeyのダイアトニックコードで大体70~100%が構成されています。

 

これまでの知識があれば、少なくともkey=Cの曲はある程度耳コピが出来るはずです。

 

例えば、Vol.4でソロを弾いた、OasisのDon’t Look Back In Angerがありますね?
あの曲はkey=Cでした。

 

なので、ベースとギターをしっかりと聴けば、コードが聴き取れる筈です。
試しにチャレンジしてみてください。

 

一部ダイアトニックコードから外れるコードがありますが、全体の70%以上が
ダイアトニックコードであることがわかるはずです。

(※詳しいコード進行が知りたい場合は、「Don’t Look Back In Anger コード進行」などの
キーワードで検索すると、 何かしらの譜面が出てくると思います)

 

ではまた、次回に続きます。

ありがとうございました。

大沼

 

 

※Top image by Billy Frank Alexander →facebook

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