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【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.31『ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦ』

※この講座(vol.31)のPDFファイル版です。プリントアウトするなどして活用してください。

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http://www.shunonuma.com/report2/vol.31romaint1.pdf

 

【vol.31】ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦ

(【人生で一番最初に読むギターと音楽の教科書】
テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

こんにちは、大沼です。

 

さて、タイトルについているこの表記、

『ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦ』

見覚えありますでしょうか。
(※場合によっては文字化けしているかも知れません)

 

この、なんだかロマンを感じてしまう記号は、
ローマ数字での数の表記法ですね。

 

意味は、アラビア数字で言う『1234567』。

 

もしかしたら見たことがあるかもしれませんが、
このローマ数字の表記は音楽理論でも出てきます。

Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠM7

みたいな感じで。

 

これ、数字の意味としては単純なんですが、
スムーズに読むには、慣れるまでちょっと時間かかります。

 

ですがこの表記は、音楽を理解するためのツールとして非常に便利なので、
自由に使えた方が楽曲全体の把握がすごく楽になってきます。

 

と言う事で今回は、そのローマ数字とコード(コードネーム)の関係性のお話。

 

それでは、やっていきましょう。

 

今回も、課題曲は『let it be』です。相変わらず構成がわかりやすいので。

 

まずは前回やった、イントロのコード進行の確認から。

譜例、サンプルコード進行 『let it be』0:00~

vol31-1

原曲のコード進行を、ざっくり大きく捉えるならば、この様な進行になっていました。

 

コードだけを抜き出すと、C-G-Am-F-CーGーFーC
と、各コード2拍ずつの進行ですね。

 

見ての通り、C(メジャー)キーのダイアトニックコードのみで構成されています。

※key=C時のダイアトニックコード

1、C       (CM7)
2、Dm     (Dm7)
3、Em     (Em7)
4、F       (FM7)
5、G            (G7)
6、Am         (Am7)
7、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

 

前回の話ではこの、Cキーのダイアトニックコードで構成されている
というところが重要なポイントでした。

 

それを踏まえた上で、今回のテーマは『ローマ数字の表記』でしたね。

 

この『ローマ数字の表記』を何に使うのか、と言うと、
上記の『ダイアトニックコードの番号付け』に使います。

 

これはすごく単純な話で、今まで載せていたダイアトニックコードの一覧表がありますね。

1、C       (CM7)
2、Dm     (Dm7)
3、Em     (Em7)
4、F       (FM7)
5、G            (G7)
6、Am         (Am7)
7、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

この表の、一番左のアラビア数字のところをローマ数字に変えるだけです。

Ⅰ、C       (CM7)
Ⅱ、Dm     (Dm7)
Ⅲ、Em     (Em7)
Ⅳ、F       (FM7)
Ⅴ、G            (G7)
Ⅵ、Am         (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

と、こんな感じで。

 

最初はちょっと分かりにくく感じるかもしれませんが、一般的な音楽理論では、
この表記でほぼ統一されていますので、少しずつ慣れていきましょう。

 

読み方は、普通に英語読みで、Ⅰ=ワン、Ⅱ=ツー、Ⅲ=スリー、Ⅳ=フォー、~でOKです。
(※場合によっては日本語でイチ、ニ、サン、シ(ヨン)~(度数呼びの時など)、と呼ぶ事もあります)

 

今はCキーで解説しているので、Cメジャースケールの構成音を例にしていますが、
これをどのキーにも当てはめられるように、メジャーキーのダイアトニックコードを
それぞれの数字のみの表記にするとこうなります。

3和音     4和音
Ⅰ          (ⅠM7)
Ⅱm       (Ⅱm7)
Ⅲm       (Ⅲm7)
Ⅳ         (ⅣM7)
Ⅴ             (Ⅴ7)
Ⅵm           (Ⅵm7)
Ⅶm(♭5)   (Ⅶm7(♭5))

 

こうしておくと、どの曲のどのメジャーキーでも、ローマ数字の所にキーに対応する
メジャースケールの構成音を当てはめるだけでそのキーのダイアトニックコードがわかります。

 

例えば、前回例にあげたEキーの場合は
構成音が、E、F♯、G♯、A、B、C♯、D♯の7音でした。

 

今まではこう表記していましたが、

1、E
2、F♯
3、G♯
4、A
5、B
6、C♯
7、D♯

ローマ数字にするとこうなって、

Ⅰ、E
Ⅱ、F♯
Ⅲ、G♯
Ⅳ、A
Ⅴ、B
Ⅵ、C♯
Ⅶ、D♯

で、そのままEキーのダイアトニックコードにすると、

Ⅰ、E
Ⅱ、F♯m
Ⅲ、G♯m
Ⅳ、A
Ⅴ、B
Ⅵ、C♯m
Ⅶ、D♯m(♭5)

と、この様になるわけです。

 

Cキーのダイアトニックコードと見比べてみると、ちゃんと、
コードに対して番号と種類が一致している、と言うことがわかると思います。

※Cキー

Ⅰ、C
Ⅱ、Dm
Ⅲ、Em
Ⅳ、F
Ⅴ、G
Ⅵ、Am
Ⅶ、Bm(♭5)

※Eキー

Ⅰ、E
Ⅱ、F♯m
Ⅲ、G♯m
Ⅳ、A
Ⅴ、B
Ⅵ、C♯m
Ⅶ、D♯m7(♭5)

 

この様に、どのキーになっても、ダイアトニックコードの「構成」をわかりやすく表記するために、
下のようなローマ数字の表記が使われている、と言う事ですね。

Ⅰ        (ⅠM7)
Ⅱm     (Ⅱm7)
Ⅲm     (Ⅲm7)
Ⅳ       (ⅣM7)
Ⅴ           (Ⅴ7)
Ⅵm         (Ⅵm7)
Ⅶm(♭5)   (Ⅶm7(♭5))

 

さて、なぜわざわざローマ数字を使っているのか?についてなんですが、
これはおそらく、コード内部のインターバルの表記(7thや6thなど)で、
アラビア数字を使っているので、そちらと区別する為でしょう。

 

コードのルート表記もインターバルの表記も、どちらもアラビア数字だった場合、
1M7(ⅠM7)や6m7(Ⅵm7)、5sus4(Ⅴsus4)のようになってしまい、
非常に紛らわしくなりますからね。

 

なので、最初は見づらいかもしれませんが、
最終的には便利なものなので、少しずつ慣れていきましょう。

 

で、実際にローマ数字のコード表記をどう使うのか?というと、
今やっているlet it be のコード進行、

C-G-Am-F-CーGーFーC

がありますね。

 

Let it beはCキーの曲なので、当然Cキーのダイアトニックコードで構成されています。

Ⅰ、C       (CM7)
Ⅱ、Dm     (Dm7)
Ⅲ、Em     (Em7)
Ⅳ、F       (FM7)
Ⅴ、G            (G7)
Ⅵ、Am         (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

 

じゃあこの進行を、コードのルート音を取っ払って、
純粋にインターバルの数字だけで見るとどうなるのか?と言うと、
このようになりますよね。

 

ⅠーⅤーⅥmーⅣーⅠーⅤーⅣーⅠ

 

先ほどの表と見比べると、ローマ数字と、
コードの番号があっている事がわかると思います。

 

コード進行をこの様に見ることの出来るメリットとしては、

・進行全体の把握が楽

・キーチェンジが必要な時でもすぐ弾ける

・曲のトーナル・センターに対する、それぞれのコードの役割がわかりやすい

などと言ったことが挙げられます。

 

それぞれのメリットについては、今後、実践しながら解説していきますが、
とりあえず今は、何かコード進行があったとしたら、

そのキーに対するダイアトニックコードの見方

※Cキーの場合
Ⅰ、C       (CM7)
Ⅱ、Dm     (Dm7)
Ⅲ、Em     (Em7)
Ⅳ、F       (FM7)
Ⅴ、G            (G7)
Ⅵ、Am         (Am7)
Ⅶ、Bm(♭5)   (Bm7(♭5))

と、

ローマ数字でのコード表記

Ⅰ        (ⅠM7)
Ⅱm     (Ⅱm7)
Ⅲm     (Ⅲm7)
Ⅳ       (ⅣM7)
Ⅴ           (Ⅴ7)
Ⅵm         (Ⅵm7)
Ⅶm(♭5)   (Ⅶm7(♭5))

この両方の表記どちらでも見ることが出来ると色々と便利、
と、思っていてもらえれば。

 

重要なことなのでなんども言いますが、音楽の知識は

“慣れるまではちょっと大変、だけど慣れたら超便利”

ですので。

 

と、言う事で、今回はここまでです。

 

今後も引き続き、色々な曲を題材に、これまでの知識を使って
コードとフレーズの分析、さらに、その楽曲全体の分析をやっていきましょう。

 

特に『カッコいいアドリブがしたい』というならば、
主要スケールを覚えるのと同じくらい必須の知識です。

 

では、また次回。

ありがとうございました。

大沼

 

 

 

※Top image by Billy Frank Alexander →facebook

 

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