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【人生で一番最初に読む、ギターと音楽の教科書】vol.20『Queenの名曲に学ぶ、メジャースケール活用法』その2

※この講座(vol.20)のPDFファイル版です。プリントアウトするなどして活用してください。

↓↓

http://www.shunonuma.com/report2/vol.20majorscaletra2.pdf

 

【vol.20】Queenの名曲に学ぶ、メジャースケール活用法、その2

(【人生で一番最初に読むギターと音楽の教科書】
テキスト全編のダウンロードはこちらのページから可能です)

 

こんにちは、大沼です。

 

今回も引き続き、メジャースケールの実戦フレーズを練習して行きましょう。

 

参考にする楽曲は、これまた『Queen』で、“I Was Born To Love You”です。

 

一時期、TVなどで頻繁に流れていたので、
知っている人は知っている曲でしょう。

 

今回は、この曲のギターソロからメジャースケールの活用例と、
プレイのアイディアを学んでいきます。

 

前回もそうでしたが、クイーンの有名な曲(特に明るい(雰囲気の)曲)は、
メジャースケールやメジャーペンタの事例として、かなり参考になるんですよね。

 

メジャースケールは、現状、全てのスケールを考える時の基準となっているスケールですが、
耳馴染みがありすぎて、フツーのモノにしか聴こえないスケールなので、
上手く使わないと、なんだかのっぺりしたような、イモくさい感じになったりします。

 

ですが今回の楽曲のソロは、ブライアン・メイのセンスによって、
スリリングでカッコいいフレーズに仕立て上げられていますね。

 

クイーンは曲も良くて聴きやすいですし、ギターも参考になるということで、
研究対象としてはもってこいだと思います。

 

もしかしたら、今後も参考事例として取り上げるかもしれませんが、
クイーンが好きな人は、色々とコピーしてみると良い勉強になるでしょう。

 

それでは、実戦の方に入っていきましょうか。

 

まずはkeyの確認ですが、“I Was Born To Love You”はkey=A♭になっています。

 

なので基本的にA♭メジャースケールを使って演奏されている事になりますね。

 

使うスケールが「A♭メジャースケール」と言う事は、ギター的には、
「トニックをA♭に見て(設定して)メジャースケール(のポジション)を弾く」と言う事ですね。

 

前回と同じく、こう言われて、覚えているポジションをすぐに指板上に見ることが出来て、
パッとそのスケールを弾ける、というレベルを目指してください。

 

ソロの構成としては、前半はメロディックなリード、後半は、
ハードロックやヘヴィメタルでおなじみの、ツインギターによるハモリのパターンです。

 

テクニック的には、そんなにとんでもない事はしていませんが、楽曲のテンポがそこそこ速いので、
ギターソロとしてはそれなりの難易度になっています。

 

1つ1つのフレーズの意味を考えながら、じっくりとマスターしていきましょう。

 

それでは、サンプル譜例は以下になります。

 

Youtube原曲リンク
https://youtu.be/Fna56a_r41s

※万が一、リンク先の動画が削除されている場合は、
音源を購入するか、曲名等で検索してください。

 

譜例、『Queen』 “I Was Born To Love You ” 2:45~風フレーズ

vol20-1

vol20-6

vol20-2

vol20-3

※それなりに細かいフレーズが続きますので、原曲のテンポで弾くのが厳しい場合は、
自分の弾けるテンポで弾いてもらって構いません。

※ある程度フレーズ同士がキチンと繋がるように作ってありますので、指使いを考えてみましょう。

 

主に使っているポジションは、毎度おなじみのこの2つです。

vol20-4vol20-5

※スケール表で音名の♭表記が出来ないので、G#をA♭、A#をB♭、C#をD♭、D#をE♭と
読みかえて図を見てください。

 

ちなみに、9小節目以降のフレーズでは、実は使っているスケールが、
A♭メジャースケールからE♭メジャースケールに変わっています。

 

使っているポジション(形)も上記のものとほぼ同じなので、トニックをE♭に変えて、
それぞれを確認しておきましょう。

 

ここは「何故そうなっている(している)のか?」を、理論的にも説明できますが、
現段階ではその前提知識を学んでいませんので、細かいことは気にせず、
「そういうアレンジなんだな」と、思っていてください。

※簡単に説明してしまえば「9小節目から転調している(様に見なしている)」という感じです。

 

前回にも言えることですが、原曲のフレーズ(というかソロ全体の構築)を簡単に分析すると、

『ゆったりめのメロディックなパート⇒段々と音数を増やしたりしてスリリングにしていく
⇒ピークに達する⇒次のパートに繋ぐようなフレーズ(パート)』

という感じになっていますね。

 

この曲の場合で言えば、ギターソロの終り頃からサビに向かって強めのコーラスが
入っているので、ソロの方もその辺りはかなりテンション高めですが。
(※サンプルの譜例もそういった展開を意識して作っています)

 

もっと言えば、ソロ後のサビ中から曲のラストまでずっとギターのリードが続いているので、
そこまで含めて全体として見てもいいかもしれませんね。

 

ギタープレイのテクニカルな面としては、激しめのチョーキングやビブラート、ランフレーズ、
リニア(直線、指版の横方向)にスケールを移動するフレーズと、ロック系ギターの
ベーシックなテクニックが詰まっています。

 

これまでは、スケールポジションを主に縦方向(6弦⇔1弦)に見てきましたが、
サンプル譜例の15小節目の様な、横に動かす見方も意識しておきましょう。

 

最終的には、どの弦でも、トニックがどこにあって、左右に何フレット動けば、
スケールの次の音になるのか?を把握できるレベルを目指します。

 

さて、こうしてみると、16小節程度の長さのソロですが、
沢山のアイディアが詰まっていることがわかりますね。

 

今回のテキストで解説したように、フレーズを分析し自分の中に取り入れて、
それを実際に他で使うことによって、自分自身のネタとなっていきます。

 

その分析の際に使えると便利なのが、スケールなどの、音楽理論の知識です。

 

例えばメジャースケールなどの楽典を知らなくても、1音1音拾っていけば、
これらのソロを耳コピすることは可能です。

 

僕も理論(や楽典)をほとんど知らなかった中高生の頃は、そうやって耳コピしていました。

 

ただ、同じ耳コピでも、最初に曲を分析して(具体的には曲のkeyやコード進行など)、
「このソロはA♭メジャースケールである」ということをわかって耳コピするのと、
そうでないのとでは、圧倒的に効率に差が出ます。

 

後、僕が「音楽をやるにあたって、最低でも基礎理論は必須である」として、
こうして講座をやっているのは、それを知らないと楽曲(と言うか音楽そのもの)の
分析ができないから、ですね。

 

ここまでの講座で色々な事を学びましたが、講座を始める前とは、
曲を聴いていて見える世界が変わってきていませんか?

 

それが音楽の知識や感覚が身についてきた、成長の証です。

 

改めて、今後もじっくりと上達していきましょう。

では、今回は以上になります。

 

ありがとうございました。

大沼

 

 

 

 

※Top image by Billy Frank Alexander →facebook

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